私たちが農薬を止めたわけ
〜農家と確かめてください。野菜の素顔〜
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| 5月の稲穂です。初夏の風にそよぎます。 私たちの1年の食料です。 自給できるのも幸せの一つでしょうか。 |
今から10年以上前、わたしたちも土壌消毒をしてさつま芋を栽培していました。 当初は大きなさつま芋がどんどん収穫でき何も疑わずそれが芋作りの技術であると信じて疑いませんでした。 しばらくして、その大きさや形に変化が出てき始めました。 以前のようなふっくらとしたさつま芋は木の根のような細い芋や胃潰瘍のように芋にぼっこり穴が空いたようなものまで出てくるようになりました。 どうしたらいいだろう。と考えたとき 「今使っているテロンという土壌消毒剤にピクリンという消毒剤を併用すればいいのさ」というのが10年前の技術指導でした。 2つの農薬の併用。では2つの薬剤が利かなくなったら次は・・・? 夏の畑はそれは大変な草との戦いです。 面積を増やせば増やすほど除草剤に頼った栽培になってゆきます。 2種類の土壌消毒剤、除草剤、害虫や病気に対する散布剤。 このまま農薬に頼り面積拡大に進むべきか迷いに迷った数年を送りました。 その頃、子どもは3人から4人に・・・。 出産を重ねるごとに私たちの不安は大きくなりました。夏場は農薬散布をしてその合間に授乳すること場面もしばしば、次に生まれてくる子どもと対面するまで付きまとう不安。 そんな中で、私たちは農薬を散布しない栽培方法を選択しました。 数十年後の子どもたちを思い描いた時、怖くなったのです。 誰も好んで農薬を散布する農家はいません。 しかし、食べる方々が「より美しい野菜を、季節を問わずどうしても食べたい。」と望むと農薬散布という技術で対応しなければならない現実が出てきます。 農家とともに畑での野菜の素顔、旬の味、虫がかじった野菜がその後どう変化してゆくのか確かめてみてください。 スーパーの袋に入ったお行儀のいい野菜達だけが野菜ではないのです。 その野菜が一番野菜らしい季節を農家は知っています。 その野菜が一番うまい瞬間を農家は誰より知っています。 野菜を世に送り出すまでの農家の想いも一緒に受け止めていただけると幸いです。 2004年2月24日 9年目の春を前に 山脇義秋 紀子 |
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農草牧舎イーハトーブ 代表 山脇義秋 (web担当)紀子
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