さつまいも農家の頴娃町めぐり
〜まのひ飛行場〜
2004.11.07

知覧町の特攻基地は鹿屋と共に全国的に有名です。
しかし、隣町の頴娃町に特攻隊の基地があったと知る人は少ないのです。
秋の日、子どもたちとその跡地を訪ねてみました。

晴れた日の日曜日、少し車を走らせて町外れまでやってきました。そこから先はもう知覧町。
今は雑木林になっている山の中にひっそりと特攻基地跡は点在していました。







子どもたちは何も知らずピクニック気分。
私は複雑な思いで子どもたちをカメラに収めました。


木漏れ日の中に50年以上も置かれたままの水槽がありました。
もし、爆撃を受け火災炎上したときに使うための水が蓄えられていたのでしょう。

それとも飲み水が蓄えられていたのでしょうか。





ひっそりと静かな陽だまりでした。
しばらく走るともう1つありました。
ここから敵機を見張り、伝令を送っていたのでしょうか。
小さな入り口が。
大きく育った木の根元はすっかり基地跡に食い込んでそれでも枝を茂らせて。
地面すれすれにあいた覗き窓。
もう、この中に入って空を見上げることはありません。
見上げることがないように祈るような想いです。
幸いなことにこの基地が完成したのは終戦間際。
ここからは一機も飛び立つことなく終戦を迎えました。
1人の戦死者を出すことのなかった特攻基地。
そのことだけがせめてもほっとさせてくれます。

この基地を作る為に動員された多くの労働者の話は、、、また次の機会に。
薩摩でござるへ


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